ごあいさつ

 平成から新元号令和元年に変わった記念すべき年に、第71回近畿北陸地区歯科医学大会を奈良県で開催出来ますことは大変光栄であり、この上ない喜びであります。

奈良県では12年ぶり6回目の開催となります。昭和23年以来三代の元号に亘り今日に至るまで近畿北陸地区歯科医学大会は、着実に発展を遂げていますが、これもひとえに近畿北陸地区歯科医師会の先生方のご尽力の賜物と心より感謝申し上げます。

大会テーマは「万葉の里から新時代に発信 ~少子高齢社会を健やかに生きるために~」で、会場は12年前と同じ奈良市のJR奈良駅前にある「なら100年会館」です。

現在の日本では急速な高齢化と少子化が同時に進んでいます。子どもが少なくなり、高齢者が増加するということは、世の中の経済を支える現役世代(生産年齢人口)の割合が減少するということです。このまま、現在の少子化の流れが変わらない場合、2060年には総人口が9,000万人程度となり、高齢化率は40%近くなると言われています。このまま高齢化によって急増する社会保障費用を、現役世代が支えていくには限界があります。社会情勢の変化に対応した制度の実現と、みんなで支え合う取組が必要となってきています。

このような現実の中で、高齢になっても如何にしたら体が丈夫で元気に生きられるか、また高齢社会が急速に進む中で、健康寿命の延伸のため我々歯科医師が果たすべき役割を考えなければなりません。口腔が全身の健康に及ぼす影響については近年さまざまな角度から研究がされており、口腔内の健康は全身の健康に繋がると言うことで、我々は歯科医療を通して口腔疾患の予防に貢献できるよう鋭意努力していかねばならないと考えています。

午前は県民公開講座として、女子レスリングオリンピック金メダリストで国民栄誉賞も受賞された吉田沙保里さんをお招きし「夢追人 ~心の健康は体の健康~」というテーマで御講演を頂きます。 午後は基調講演として、明海大学名誉教授 同保健医療学部口腔保健学科 渡部 茂教授に「口腔と全身の健康」、またもう一方、奈良県立医科大学口腔外科学講座 桐田 忠昭教授に「口腔癌の早期発見と治療の進歩」というそれぞれのテーマで御講演を頂きます。

会場となる「100年会館」のある奈良市は、町全体が世界遺産です。古都奈良の文化財は単一施設での世界遺産登録ではなく、平城宮跡、東大寺、興福寺、元興寺、唐招提寺、薬師寺、春日大社、春日山原始林の8件の資産全体が一つの文化遺産として1998年に登録されています。会場から歩いて行けるところもあり、お時間のある方は万葉の里を是非とも散策して頂きたく存じます。

最後になりましたが、本大会を開催するにあたりご支援、ご協力を賜りました関係各位に厚く御礼申し上げまして、ご挨拶とさせていただきます。

 

第71回 近畿北陸地区歯科医学大会会長
一般社団法人 奈良県歯科医師会会長