ごあいさつ
第73回近畿北陸地区歯科医学大会を令和3年、秋深まる石川県金沢市において開催できます事は大変光栄であり、この上ない喜びであります。
石川県においては12年ぶり、6回目の開催となります。この歯科医学大会は年々発展を続けていますが、これもひとえに近畿北陸地区歯科医師会会員の皆様のご尽力の賜物と心より感謝を申し上げます。
昨年来続いています、新型コロナウイルス感染症蔓延により世界中の社会生活は一変しました。日本においても、とりわけ近畿地区の皆様におかれましては、医療体制維持の危機に瀕する時期を経験され、私も心を痛めていました。度重なる緊急事態宣言の中、多くの国民、市民はしっかりとした倫理観、自制心を持ち続け国難ともいえる事態を乗り越えようとしています。ワクチン接種も順調に進む中、歯科医師会会員の皆様の中にもその担い手としてご協力いただきましたことに敬意を表するものであります。
さて、第73回大会のテーマは「健口生活でハッピーエイジング ~人生100年時代を元気に生きる!~」といたしました。
超高齢社会を実体験している日本、いろいろと課題が見えてきています。私たち歯科医師がどのように向き合い、またどのように関わっていけるのかが今問われています。健康長寿、すなわち単に長生きすることだけでなく、「食べる」「話す」「笑う」という日常の基本的機能を人生の終わりまで全うすることを目標とし、その実現に全力を注いでいきたいと思います。
基調講演では、長谷川嘉哉先生が認知症との向き合い方を中心に、シンポジウムにおいては、飯島勝矢先生、荒金英樹先生、長谷剛志 先生がそれぞれの立場から、“オーラルフレイル予防と「食べる」をつなぐ新たな挑戦!”というテーマでご講演いただきます。講師の皆様 はこの分野における日本のトップリーダーの方々です。大変貴重な講演会となることは間違いありません。
大会会場の石川県立音楽堂は、オーケストラ・アンサンブル金沢の本拠地であるコンサートホールを中心に邦楽ホール、多目的ホールを併せ持つ音楽文化施設です。金沢駅に隣接し、秋の石川の観光、味覚の堪能にと、お出かけしやすい立地になっております。多くの先生方、デンタルスタッフの皆様方にご参加していただけるよう、関係者一同万全の準備をしてまいります。
最後に、本大会の開催にあたり、ご支援、ご協力いただきました石川県、金沢市、その他関係各位に心より御礼を申し上げるとともに、大会の成功を目指してまいります。
第73回 近畿北陸地区歯科医学大会会長
(一社)石川県歯科医師会会長
飯利 邦洋